◎和 名  ヤマハギ  (マメ科)  

◎学 名  Lespedeza bicolor Turcz. (Leguminosae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  植栽  1993,7,13.

◎開花時期・開花期間

◎.日当たりのよい山地に自生する落葉半低木。 北海道・本州・四国・九州,朝鮮半島,中国北部,アムール地方に分布する。花は紅紫色,白花品もある。野趣に富み,庭に栽培されることがある。

◎ハギ属 Lespedeza Michx. は東アジアからヒマラヤ,北アメリカに分布し,約60種があり,日本には約12種自生するとされている。ハギ属の範囲については諸説がある。もっとも広く範囲をとる定義では,本来のハギ属とヤハズソウ属 Kummerowia Schindl. とハナハギ属 Campylotropis Bunge をまとめて1属とするが,もっとも狭い範囲をとる定義では,それぞれを別属としてわけている。

◎我が国では古来萩が非常に愛好されているが,いわゆる萩とよばれているのは,ヤマハギ亜属の種類の総称である。

◎ハギは万葉の時代には「芽」「芽子」「波疑」「波義」の字が当てられており,今日の萩の字が最初に現れるのは平安時代になってからである。この字意は春の花の代表であるツバキに「椿」を当てたように,秋の花の代表のハギに「萩」の字を当てた国訓で中国の字意ではない。