◎和 名  オオマツヨイグサ (アカバナ科)

◎学 名  Oenothera erythrosepala Borb.  (Onagraceae)

◎撮影場所・年月  盛岡市松園  自生  1992,7,13.

◎開花時期・開花期間

◎北アメリカ原産の本属の植物を交配して,ヨーロッパで作出された園芸植物。明治初年ころ(1870年)日本に入り,今では各地の海浜や川原などに広く野生化して,分布域は全土におよんでいる。俗にツキミソウとよばれるが,ツキミソウは白花をつける別の植物 O. tetraptera Cav.(北米原産)につけられた和名である。

◎さらに,オオマツヨイグサは,突然変異説を唱えたオランダの植物学者ド・フリース(H. de Vries, 1848-1935)が実験に用いた植物として有名である。

◎マツヨイグサ属 Oenothera L. は南北アメリカを中心に,広く全世界に約80種あり,日本には14種が帰化している。特に観賞用に栽培されることはないが,我が国の山野に帰化している種のなかで目立つのは,オオマツヨイグサ O. erythrosepala Boerb. ,メマツオイグサ O. biennis L. ,マツヨイグサ O. stricta Ledeb. およびコマツヨイグサ O. laciniata Hill の4種である。

◎和名オオマツヨイグサは大きな待宵草の意で,花は夕方になると初めて咲くので宵を待つと表現したものという。