◎和 名  オミナエシオミナメシ  (オミナエシ科)  

◎学 名  Patrinia scabiosaefolia Fisch. (Valerianaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 高松公園  植栽・自生  1992,7,24.

◎開花時期・開花期間

◎日当たりのよい山の草地に生える多年草。北海道・本州・四国・九州,朝鮮,中国,シベリア東部に分布する。万葉時代から秋の七草の一つとして有名である。園芸品種としては,矮生のタマガワオミナエシ‘Compacta’,斑入り葉のフイリオミナエシ‘Foliis Marginata’,早咲きのハヤザキオミナエシ‘Praecox’などがある。

◎オミナエシ属 Patrinia Juss. は東アジアと中央アジアに15種ある。そのうち日本には6種分布する。属名は19世紀末に,シベリアおよび東アジアを旅行して植物,鉱物を採集したフランスの鉱物学者 E. L. M. Patrin(1742-1815)にちなむ。

◎和名オミナエシは,オトコエシ P. villosa (Thunb.) Juss. に対して全草が優しいので,女性にたとえていう。エシまたはメシの意味は不明。普通女郎花と書くが,これは漢名ではない。