◎和 名  コムラサキコシキブ  (クマツヅラ科)  

◎学 名  Callicarpa dichotoma (Lour.) K. Koch (Verbenaceae)

◎撮影場所・年月日  【花】 盛岡市 岩手公園  植栽  1992,7,29. 【果実】 盛岡市松園  植栽  1995,10,11.  

◎開花時期・開花期間

◎山麓や原野の湿地に自生する落葉性の低木で,本州・四国・九州・琉球,朝鮮,中国に分布する。果実は紫紅色で,多数固まってつき美しい。白色の果実をつけるものもある。葉腋より少し上から集散花序がでるので,ムラサキシキブ C. japonica Thunb. と区別できる。

◎ムラサキシキブ属 Callicarpa L. は世界中に約140種,熱帯から温帯にかけて広く分布するが,南アメリカとアフリカには分布しない。多くの種が含まれるが,温帯の諸国で栽培されているのは2,3種しかない。我が国には11種知られているが,庭木として利用されるのはムラサキシキブとコムラサキである。

◎和名コムラサキ,コシキブは小紫式部,小式部の意で,同属のムラサキシキブ C. japonica Thunb. に似て小さいのでいう。ムラサキシキブと称して庭に植えられているのは,ほとんどがコムラサキである。