◎和 名  キンシバイ  (オトギリソウ科)

◎学 名  Hypericum patulum Thunb. (Guttiferae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 高松公園  植栽  1992,7,1.

◎開花時期・開花期間

◎中国原産,中部から南部の各省に広く分布する。我が国には1760年に渡来した記録がある。今日では北海道を除いて各地で広く栽培されており,また花壇などから逸出して自生状態で生えている。ヨーロッパには,1862年オルダム(R. Oldham, 1837-64)によって日本から導入された。

◎オトギリソウ属 Hypericum L. には約300種あり,その多くがユーラシアの温帯から亜熱帯にかけて分布する。アフリカ,マダガスカルにも少数の種がある。本属には花の美しいもの,樹姿の良いもの,地表を密に覆うもの,薬用成分を含むものなど様々な種が含まれているので,庭木,切り花,地被植物あるいは薬草として多方面に利用されている。なかでも庭園木としては,中国産の低木である上述のキンシバイ H. patulum Thunb. やビョウヤナギ H. chinense L. var. salicifolium Y. Kimura がよく知られている。

◎和名キンシバイは,従来習慣的に用いた漢名の金絲梅の音読みである。