◎和 名 キカラスウリ (ウリ科)
◎学 名 Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitamura (Cucurbitaceae)
◎撮影場所・年月日 盛岡市松園 自生 1992,7,24.
◎開花時期・開花期間
◎日本の特産で北海道(奥尻島)・本州・四国・九州・奄美大島に自生する多年生のつる植物で雌雄異株。花や果実の鑑賞用に庭に植栽するが,園芸品種の改良は行われていない。古くより塊根から澱粉をとって天瓜(花)粉をつくり,また根を止瀉,解熱薬として,種子は鎮咳,去痰,鎮痛薬として使用してきた。果肉は乾燥すると甘味があり食用になる。
◎カラスウリ属 Trichosanthes L. は,東アジア,マレーシア,インド,オーストラリアに約50種ある。日本には約7種が自生する。液果は多形でこれを観賞用に,また塊根,種子を薬用にするものが多い。
◎和名キカラスウリは黄カラスウリの意で,果実の黄色を指す。カラスウリ T. cucumeroides (Ser.) Maxim. は樹上に果実が長く残るのをカラスが残したと見立てたという。