◎和 名  キンレンカノウゼンハレン  (ノウゼンハレン科)

◎学 名  Tropaeolum majus L. (Tropaeolaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市上田 岩手大学教育学部構内  植栽  1992,7,28.

◎開花時期・開花期間

◎本種は,ペルー,コロンビア原産の一年草。1686年ペルーで発見されてイギリスに伝えられ,300年以上も栽培され続けた間に多くの変異を生じた。また,近縁種との交配で今日見るような多数の園芸品種が作出された。我が国には1845年頃オランダ人によってもたらされた。

◎ノウゼンハレン属 Tropaeolum L. は蔓性多汁質の一年草または多年草。中・南米の山地に約90種ある。花は変わった形で色彩鮮やかなものが多い。それ故,観賞用として園芸品種の改良が進んでいるものが多い。また,キンレンカ T. majus L. とヒメキンレンカ T. minus L.の葉は特有の辛味と香りを持ち,サラダに用いられる。

◎ノウゼンハレン属 Tropaeolum L. のことを園芸界では Nasturtium と呼んでいるが,分類学でいう Nasturtium R. Br. はアブラナ科のオランダガラシ属を指す。