◎和 名  イタチハギクロバナエンジュロシヤハギ  (マメ科)

◎学 名  Amorpha fruticosa L. (Leguminosae)

◎撮影場所・年月日 盛岡市松園  自生  1992,6,25.

◎開花時期・開花期間

◎本種は北アメリカ原産で,大正初年(1910年代初期)に渡来した。第二次大戦後,砂防用として日本各地に植栽されたものがもとになって広く野生化した。花色は暗紫黒色,花は旗弁のみで翼弁と竜骨弁を欠くなど,形が変わっているので栽培され,切り花材料にされることもあるが,主に土地改良や土砂の流出防止のために植えられている。また,種子の発芽力は良好,萌芽力もあり生育も早いので,生け垣や公園樹としても植栽する。園芸品種は知られていない。

◎クロバナエンジュ属 Amorpha L. には約20種が知られており,北アメリカに分布する。

◎属名 Amorpha はギリシャ語の amorphos(奇形の,不格好な,の意)に由来し,マメ科植物には珍しく花が翼弁や竜骨弁を欠くことにちなむ。