◎和 名  ホタルブクロ  (キキョウ科)

◎学 名  Campanula punctata Lam. (Campanulaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市上田 自生・植栽  1992,6,26.

◎開花時期・開花期間

◎本種は日本各地,朝鮮半島,中国,シベリア東部に分布する。山野,丘陵に自生する多年草で,根茎は短く,長い匍匐枝をだして増えることもある。本種によく似ていて,萼裂片の湾入部に反り返る附属片のあるヤマホタルブクロ C. punctata Lam. var. hondoensis (Kitam.) Ohwi は,しばしば混生する。

◎ホタルブクロ属 Campanula L. は北半球の温帯から亜寒帯にかけて約250種が分布し,特に西アジアから地中海沿岸地方に多い。ヨーロッパには多数の種が分布して,古くから重要な花卉として改良が進んできた。しかし,多くの種は夏に冷涼乾燥する気候を好むので,高温多湿の日本では栽培しにくいものが多い。

◎和名ホタルブクロは「蛍袋」と書き,子供がこの花で蛍を包むことに由来するという。庭に植えられ,茶花として重用されるが,園芸化は進んでいない。