◎和 名  クロマツ  (マツ科)

◎学 名  Pinus thunbergii Parlat. (Pinaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 東松園児童公園  植裁  1992,5,21.

◎開花時期・開花期間

◎本種の分布は,東北地方(北限は青森県下北半島)から九州(南限は鹿児島県屋久島,吐喝喇列島*の宝島)までとされている。海岸近くに多いが,暖地ではかなり内陸にも見られる。潮水,潮風に対する抵抗力が強く耐乾性もある。

(*トカラ列島のカはくさかんむりがつく)

◎マツ属 Pinus L. は主として北半球の寒帯から亜寒帯に分布する常緑の木本で,90種ほどあり,日本には6種知られている。

◎庭木,盆栽として鑑賞され,公園,風致林,海岸防砂林にも用いられる。針葉や樹皮の変異による園芸品種がある。盛岡市の公園等ではアカマツ P. densiflora Sieb. et Zucc. の方が普通である。

◎種小名はスウェーデンの植物学者 C. P. Thunberg (1743-1828) の名にちなむ。