◎和 名  ユリアザミヒメキリンギク  (キク科)  

◎学 名  Liatris pycnostachya Michx. (Compositae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 高松公園  1992,7,24.

◎開花時期・開花期間

◎北アメリカ原産,中部インディアナ州からテキサス州まで分布する多年草。本種の渡来は大正末年でかなり古いが,その割に栽培は増えていない。花期には花蜜を求めるモンシロチョウなどが群れ集まって壮観な様相を呈するので,夏の花壇にふさわしい。

◎リアトリス属 Liatris Gaertn. ex Schreb. は約30種,すべて北アメリカに分布している。種間雑種ができやすく園芸品種が作られている。蜂や蝶がよく集まるので自然風の庭園や花壇に適する。属名の由来は不明。

◎和名ユリアザミは「百合薊」の意で,単一な茎と葉のありさまをユリに見立てたものという。ヒメキリンギクは「姫麒麟菊」で,キリンギク(麒麟菊)よりやや小形との意味である。キリンギクは北アメリカ原産の近縁種 L. spicata (L.) Willd. で,草丈の高いことからつけられた和名である。