◎和 名 オオウバユリ (ユリ科)
◎学 名 Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino var. glehnii (Fr. Schm.) Hara (Liliaceae)
◎撮影場所・年月日 【花】 盛岡市上田 岩手大学農学部附属植物園 植栽 1992,7,28. 【果実】 同 2001,9,6.
◎開花時期・開花期間
◎本州中部のブナ帯以上の高山から北海道,南千島,樺太へかけて,森林中に自生する多年生の大形草本である。近縁のウバユリC. cordatum (Thunb.) Makino(3〜4花)より大形で,花序につく花の数が8〜15個と多い。。花には芳香があって美しい。やや寒冷な半日陰を好むので植物園の林縁などに植えられるが,花壇には向かない。
◎ウバユリ属 Cardiocrinum Endl. ex Lidl. は日本に1種,東アジアからヒマラヤに数種分布する。ユリ属 Lilium L. にいれる説もある。
◎和名オオウバユリは大形のウバユリの意。ウバユリは姥百合と書く。花の咲く時期には葉が枯れているのを,葉(歯)がもう無い,すなわち娘が成人して花の十八になるころには,女児の世話をする乳母は,もう歯の抜けた姥(うば)になるのに例えてこの名ができたという。盛岡周辺では,実際に花期に葉は枯れない。