◎和 名  オオアワダチソウ  (キク科)   

◎学 名  Solidago gigantea Ait. var. leiophylla Fern. (Compositae)

◎撮影場所・年月  盛岡市上田 岩手大学構内  自生  1992,7,23.

◎開花時期・開花期間

◎北アメリカ原産の多年草。明治年間(19世紀後半)に観賞用に渡来して庭園に植えられたが,逸出して盛んに繁殖して今では雑草化した。近縁種のセイタカアワダチソウ S. altissima L. は,本種に比べて開花期が晩秋なので,容易に区別できる。両種とも帰化植物として有名で,しばしば群生する。

◎アキノキリンソウ属 Solidago L. には約100種あり,主として北アメリカに産し南アメリカ,ユーラシアに幾つかある。ヨーロッパには1種,Solidago virgaurea L. がある。日本には上述の帰化植物2種を含めて,5種が分布している。オオアワダチソウとカナダアキノキリンソウ S. canadensis L. およびその改良品が花壇や切り花用として栽培される。

◎属名は,ラテン語のsolidus (完全なの意)と ago (導くの意)に由来し,ヨーロッパで傷薬に用いられたことによる。

◎和名オオアワダチソウはアワダチソウ(アキノキリンソウ)S. virgaurea L. subsp. asiatica Kitam. に似て,かつ大形であることにちなむ。アワダチソウは泡立草で,豊に盛り上がる花の集まりを酒を醸した泡にみたてたものとのこと。