◎和 名  オニユリテンガイユリ  (ユリ科)   

◎学 名  Lilium laciofolium Thunb. (Liliaceae )

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  植栽  1992,8,12.

◎開花時期・開花期間

◎現在の分布は,日本,中国中・北部,シベリア,沿海州におよぶが,本来の自生地ははっきりせず,中国東部あるいは朝鮮半島付近などとする説がある。日本には古く大陸より食用として伝来したもので,その後人為的に珠芽によって全国的に広がったものと考えられる。本種は三倍体が主で非常に強壮,不稔であることから珠芽で栄養繁殖する。観賞用としてよりも食用の作物として栽培される。

◎ユリ属 Lilium L. は北半球の亜熱帯から亜寒帯に約96種が分布するが,研究者によって属の範囲,種数のとらえ方に差がある。北アメリカに約25種,ヨーロッパに約12種,アジアに約59種あり,そのうち日本には約15種がある。半数は日本特産種で,しかも観賞価値の高いものが多い。

◎和名オニユリは鬼百合で粗大な百合という意味で姫百合に対しての名であろう。天蓋百合は花のうつむいた姿を天蓋にたとえたものという。