◎和 名  ムクゲ  (アオイ科)   

◎学 名  Hibiscus syriacus L. (Muvaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  植栽  1992,8,6.

◎開花時期・開花期間

◎本種は,中国,インド原産の落葉低木。普通生垣とし,また鑑賞用に栽培する。広く世界の暖温帯に植栽され園芸品種の数も多い。我が国では,江戸時代から多数の園芸品種が育成され『本草図譜』(岩崎灌園,1828)にも多数の花が図示されている。しかし,園芸品種名のないものが多く,また欧米でつくられた園芸品種もかなり混乱している。

◎フヨウ属 Hibiscus L. は主として世界の熱帯,亜熱帯に約250種分布する。観賞用のほか食用,繊維用などに約50種が栽培される。日本には5種が自生し,数種が栽培される。

◎本属の園芸品種に多くは,ハワイにおいて作られた。1902年にギフォード(W. M. Gifford)が種間交雑によって4品種を作ってから,次いで1909年以来農業試験場で本格的な交配が行われるようになり,5年間で1000にのぼる園芸品種が作出された。その後,交配種同士の交雑が繰り返されて現在にいたっている。

◎和名ムクゲは,漢名「木槿」の音読みに基づくとする説,韓国名「無窮花」の日本読みによるとする説がある。また古くアサガオといったのはこの種であるとの説がある。