◎和 名  マツバボタンホロビンソウ  (スベリヒユ科)   

◎学 名  Portulaca grandiflora Hook. (Portulacaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 高松公園  植栽  1992,8,1.

◎開花時期・開花期間

◎ブラジル,アルゼンチンの原産。日本には江戸時代の文久4年(1804)に渡来したといわれている。夏の高温,強光,乾燥によく耐えて咲くので,全国的に広く家庭の花として親しまれている。野生品は淡紅色または紫紅色であるが,改良されて赤,紫桃,濃桃,淡桃,鮭肉,橙,黄,白とその中間色および,以上の絞りなど多様な花色をもつ園芸品種が作出されている。

◎スベリヒユ属 Portulaca L. は熱帯性で主に南北アメリカに産し,約20種ある。日本にはスベリヒユ P. oleracea L. が自生するほか,南アメリカ原産のマツバボタンが観賞用に栽培されている。琉球にはオキナワマツバボタン P. okinawensis Walker et Tawada ,タイワンスベリヒユ P. quadrifida L. がある。

◎和名マツバボタンは松葉牡丹で,松葉は葉の形から,牡丹は花の様子からつけられた。ホロビンソウの名はこの草を一度植えると,年々子ができて絶えることがないからという。ただし,間引と施肥を怠ると次第にやせて貧弱な株になってしまう。