◎和 名  クズ  (マメ科)   

◎学 名  Pueraria lobata (Willd.) Ohwi (Luguminosae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  自生  1992,8,6.

◎開花時期・開花期間

◎山野に普通に生える大形で丈夫な多年生の蔓状草本。北海道・本州・四国・九州,奄美,朝鮮,中国(本土・台湾),フィリピン,インドネシア,ニューギニアに分布し,沖縄島や北アメリカに帰化している。園芸的な価値は低い。

◎クズ属 Pueraria DC. は東アジアの熱帯から温帯に約35種が分布し,日本には2種が自生する。属名の Pueraria はスイスの植物学者N. M. Puerari (1765-1845) の名にちなむ。

◎和名クズはクズカズラの略であるという。一説には,クズは大和国(奈良県)吉野郡の国栖(くず)であり,昔国栖の人が葛粉を作って売りに来たので,自然にクズと言うようになったといわれる。根は良質の澱粉であるくず粉として用い,また乾燥して薬用とする。堤防の土止めに植栽したり家畜の飼料にも用いる。