◎和 名 コスモス,アキザクラ,オオハルシャギク (キク科)
◎学 名 Cosmos bipinnatus Cav. (Compositae)
◎撮影場所・年月日 盛岡市 高松公園 植栽 1992,10,2.
◎開花時期・開花期間
◎原産地はメキシコの高地。コロンブスのアメリカ大陸発見以後にヨーロッパに入り,1799年にはイギリスに入って評判の草花となった。導入の経路はメキシコからマドリードの植物園に送られた種子が,広く伝えられたものという。日本へは1879年(明治12年)に,東京美術学校教師ラグーザによって,イタリアからもたらされたといわれている。
◎現在栽培されている園芸品種には,早咲き系と遅咲き系の2系統がある。遅咲き系はアキザクラの名の通り秋咲きの短日植物の代表であり,一方早咲き系は,従来の秋咲き系から早咲き性の変異が固定されたもので,日長時間よりもむしろ環境温度の上昇によって開花する性質が強い。1930年にアメリカで‘Early Sensation’と名付けられた大輪の園芸品種が発表され,爾来この系統が今日の主流となっている。
◎属名 Cosmos Cav. はギリシャ語 kosmos (飾り,美しいの意)に由来し,本属の花の美しいことにちなむ。
◎コスモスは学名の属名そのまま,アキザクラは「秋桜」,オオハルシャギクは大きなハルシャギク Coreopsis tinctoria Nutt. (ハルシャはペルシャの訛ったもの)の意である。