◎和 名  ヤマボウシヤマグワ  (ミズキ科)

◎学 名  Benthamidia japonica (Sieb. et Zucc.) Hara (Cornaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市上田 岩手大学構内  植栽  1992,6,10.

◎開花時期・開花期間

◎山野にふつうに見られる落葉高木,本州・四国・九州(屋久島まで)・琉球(石垣島,西表島),朝鮮,中国に分布する。園芸品種もいくつかあるが,野生のものをそのまま植栽することが多い。

◎平らに開いた4枚の総苞片は,白色大形で花弁のようにみえ上品で美しい。その中心に多数の小花が球状に集まって着く。鑑賞樹木として広く公園などに植栽されている。近年盛岡市では街路樹としての利用も試みられているが,大気の汚れに弱く成功していない。

◎ヤマボウシ属 Benthamidia Spach には7種がアジアと北アメリカ,中央アメリカの温帯の山地に分布し,日本には1種が自生している。

◎和名ヤマボウシは「山法師」の意味で,花序を僧侶の頭に,白い総苞片をその頭巾に見立てている。集合果は赤く熟し食用になる。ヤマグワは集合果をクワの実に見立てた,野生のクワの意味である。