◎和 名 カキツバタ (アヤメ科)
◎学 名 Iris laevigata Fisch. (Iridaceae)
◎撮影場所・年月日 盛岡市松園 自生 1989,6,1.
◎開花時期・開花期間
◎本州中部以北・北海道,中国,朝鮮半島に産する。本種は古来より日本人に親しまれているが,日本の固有種ではなく,1770年ごろ P. S. Pallas がバイカル湖付近で発見し,F. E. L. von Fischer によって学名がつけられた。
◎我が国はカキツバタの園芸品種改良の中心で,元禄時代(1688-1703)ころから行われていた。「花壇地錦抄」(1695)には11品種がみられる。明治時代には関西で14,現在では約20品種が知られているが,さらに近年作出された園芸品種を含めると約50品種となる。アメリカやドイツ,イギリスでも数品種作られている。
◎盛岡市郊外にある「山岸のカキツバタ群落」は,岩手県指定の天然記念物になっている。