◎和 名  ドイツアヤメジャーマン・アイリス  (アヤメ科)

◎学 名  Iris germanica L.  (Iridaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  植栽  1992,6,6.

◎開花時期・開花期間

◎ヨーロッパで古くから庭園に栽培されてきた根茎のアイリスで,野生のものはない。I. pallida Lam. I. variegata L. の二倍体(2n=24) の交雑種が基礎になり,これに地中海沿岸に産する四倍体(2n=48) 種,I. cypriana Bak. et M. Foster, I. mesopotamica Dykes, I. trojana Stapf, インド産の I. kashmiriana Bak. などが交雑され,現在のジャーマン・アイリスの祖先となった。

◎育種は1800年代の初期にドイツ,フランスで行われ,1840年にフランスの M. Lemon が約100の園芸品種を発表した。 その後,1920年代にかけて四倍体の大きな花が作出され,色彩豊かな優れた園芸品種が生まれた。品種改良の中心はアメリカに移り,現在はアメリカがこの分野で世界をリードしている。

◎膨大な園芸品種があり,毎年約350品種が発表されている。有名な園芸品種のほとんどは,アメリカで作出されたものである。正しい同定は困難である。