◎和 名  ソメイヨシノ (バラ科)

◎学 名  Prunus ×yedoensis Matsum. (Rosaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 高松公園  植栽  1992,4,26.

◎開花時期・開花期間

◎観賞用として全国で広く栽培される。オオシマザクラ P. speciosa (Koidz.) Nakai とエドヒガン P. pendula Maxim. f. ascendens (Makino) Ohwi の間に生じた雑種起源の園芸種で,明治初期に東京の染井村(現東京都豊島区)の植木屋が「吉野」と名付けて売り出したといわれている。

◎本種は成長は早いが,寿命が短い。天狗巣病は本種にのみ発生する。罹病した病枝は切り取って焼却しなければならない。

◎花が華やかなのでサクラ属の代表のように各地に植えられ,毎春発表されるサクラ前線の便りも,本種の開花状況が基準となっている。岩手県内では盛岡市の高松公園と北上市の展勝地公園は,「日本さくら名所百選」(1990)に選ばれたソメイヨシノの名所である。