◎和 名  オグルマ  (キク科)   

◎学 名  Inula britannica L. subsp. japonica (Thunb.) Kitam. (Compositae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市 高松公園  自生  1992,8,12.

◎開花時期・開花期間

◎湿地や田の縁,川岸などに自生する多年草で,我が国では北海道・本州・四国・九州,さらに朝鮮,中国と暖帯から温帯に分布する。本種は,ヨーロッパ原産の母種,I. britannica L. subsp. britannica より丈が高く,頭花が小さいので亜種として区別される。

◎同じ時期に咲くカセンソウ I. salicina L. var. asiatica Kitam. とは,葉が軟質で痩果に租毛がある点で(カセンソウは葉が洋紙質,痩果は無毛)区別される。

◎オグルマ属 Inula L. はユーラシア,アフリカの主として温帯におよそ200種があり,地中海沿岸に多く,日本には3種が自生する。境栽花壇に向き,切り花にも利用される。また矮性種はロックガーデンに植えられる。薬草として栽培される(I. helenium L.)ほか,食用になるものもある。

◎和名オグルマは小車の意味で,端正な頭状花序の放射状にでた舌状花から小さい車を想起したことによるという。