◎和 名  イヌサフラン  (ユリ科)  

◎学 名  Colchicum autumnale L. (Liliaceae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  植栽  1992,10,3.

◎開花時期・開花期間

◎ヨーロッパおよび北アフリカの湿った野原に群生する多年草。種子からアルカロイドの一種コルヒチン(colchicine)を採るため,または観賞用に栽培される。コルヒチンは古来通風,リューマチの妙薬として用いられてきた。また染色体数の倍化作用があることから育種によく利用される。白,藤紫色,紫と花色に変異があり,いくつかの園芸品種が知られている。

Colchicum L. 属はヨーロッパ,地中海沿岸,北アフリカ,アジア中央部,インド北部に65種が分布する。20世紀初頭,オランダで C. speciosum Steven var. bornmuelleri (Freyn) Bergmans, C. giganteum Leichtl. ex S. Arn. , C. bowlesianum B. L. Burtt を用いて,種間交雑により多くの園芸品種が作出されてきた。

◎属名 Colchicum L. は黒海に隣接したアルメリアの古い都市のコルキス Colchis にちなむ。