◎和 名  アキノノゲシ  (キク科)  

◎学 名  Lactuca indica L. var. indica (Compositae)

◎撮影場所・年月日  盛岡市松園  自生  1992,9,29.

◎開花時期・開花期間

◎北海道・本州・四国・九州・沖縄の日当たりのよい路傍,荒地,草地に自生する大形の二年草。朝鮮,中国,東南アジア,マレーシアに広く分布する。園芸品種は育成されていない。本種から選抜されたのが,リュウゼツサイ(龍舌菜)L. indica L. var. dracoglossa (Makino) Kitam. で,家畜,家禽の飼料とする。昭和初期(1920年代後期)に台湾から渡来した。

◎アキノノゲシ属 Lactuca L. はおよそ100種,主として温帯ユーラシアに分布し,熱帯および南アフリカへと広がっている。 本属のチシャ(レタス,サラダ菜を含む) L. sativa L. は野菜としての栽培の歴史が古く,紀元前4500年のエジプトの墳墓の壁画に描かれている。その後地中海沿岸諸国に広がり,ローマ帝国の最盛期にもなると,ごく一般的な野菜にまで発達した。その後ヨーロッパ全域に広がり,アメリカ大陸へはコロンブスによって,また中国へはペルシャなど西方諸国をへて伝えられた。日本には奈良時代に中国から導入された。しかし,一般家庭の食卓でふつうになったのは,最近のことで第二次大戦後の食生活の欧風化による。これまで多くの園芸品種が育成されてきた。

◎和名アキノノゲシは,ノゲシ Sonchus oleraceus L. に似ていて秋に咲くからである。

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